ゲームの時流’99

ゲーム関係時事動向の記録所

(12/27)今年もいろいろありました
ゲーム機の開発・販売を行っていた大平技研が12月下旬和議申請を行った。 同社は1971年創業、「ナスコ」のブランドで発売したクラウンズゴルフなどで 知られていた。近年はユーボのブランドで各種ゲーム機を生み出してきたが 資金繰りの悪化から今回このような措置になった模様である。詳細は調査中。 またゲームソフトおよび各種ゲーム雑誌を幅広く手がけていた徳間書店グループ の徳間インターメディアが形式上解散され、プレイステーションマガジンなどの 各種出版物の続刊が不可能になっている模様である。
(12/8)新生アーケード誌「アルカディア」が創刊。
アスキーから新アーケード雑誌〔現在はムック扱い〕
の「アルカディア」が創刊された。

9月に休刊した「ゲーメスト」の実質後継誌で制作
スタッフは新声社からの移籍組が中心であるようだ。
総合誌として第1号はかなりぶ厚く、当面は隔月刊で
発行される模様(¥680)
暗い話題が多い世紀末のアーケードゲーム業界にとって
わずかながらも明るい光となりうるであろうか?
今後が期待される。

追加情報(12/27)アルカディアホームページ
(12/3)データイーストの和議開始される
ゲームメーカー「データイースト」は3日付で和議開始
となり事実上倒産となった。負債額は約33億円とみられ、
会社再建への最後の措置に賭けることになったようだ。
同社は1976年に創業した古参の業務用ゲーム機メーカーで
多数の ゲーム開発を手がけ、近年は業務用部門から撤退し
家庭用ゲームソフトや電子機器を手がけていた。
(12/1)DECO、異例の「生存表明」
データイーストは「ネット上などで同社が倒産したとの噂や怪情報が流れている」事について 「現在も営業を続けている」旨のアナウンスを12月1日社長名義で行い事情説明されている。 この件に関し同社が11月29日付で東京地裁から和議開始準備に関して資産保全決定を受けた 事を公表したが倒産や買収について事実無根であることを強調している。同社本来のホームペ ージは接続が不安定になっているが告知は現在のIPアドレスから参照可能。
(11/27)
セガ・エンタープライゼスは企業の分社化を発表した。オペレーションなどAM施設部門を 東西の2社に。開発(R&D)部門を9社に分割、また後に第2ソフト研究開発課(旧:AM2研) をCSKに売却するとの情報も一部で流されている。ゲーム業界きっての大企業の細分化は 業界にどのような影響を与えるのだろうか?
(11/13)
大洋図書から発行されたムック本「真・改造王」にアーケード基板関係の特集記事あり。 内容はアングラ系ゲーム改造本だが基板特集ではコントロールボックスの紹介や基板屋 「トライ」提供の基板価格相場リストを9pにわたって掲載、相場は店や時期によって 変動する生ものではあるが、雑誌にこれだけの価格情報を公開されているのは壮絶かも?
(11/11)アスキーの新アーケード誌は「アルカディア?」
アスキーから旧GAMESTハイスコア集計店に「集計再開」の連絡が入っている模様である。 誌名「アルカディア(仮称)」とし12月上旬発刊を予定しているようだ。 (アルカディア=アーケードとほぼ同義語であることからこういう仮称がつけられたのだろうか?)
(11/2)ヒューマンが和議開始
ゲーム開発やゲームスクール経営で知られる(株)ヒューマンが1日和議開始の申請を行った。 同社は1983年創業、家庭用ソフト開発が中心であったが一時業務用ゲーム機器も手がけていた。 「ヒューマンクリエイティブスクール」などゲーム学校ブームの象徴となったことでも知られる。
(10/30)「じゅげむ」残念ながら休刊
メディアファクトリーから発行されていたゲーム雑誌「じゅげむ」が10月30日売りの12月号を もって休刊した。同誌は1995年春にリクルートから創刊された総合誌でアーケード関係の情報も 比較的充実していただけに休刊が惜しまれる。 gM(ソフトバンク発行)第5号にアーケードゲーム関連の特集記事あり。
(10/29)
コナミのAM営業部門コナミアミューズメントオペレーションはインターネット上に開設 した「コナミアーケードネット」を利用したゲーム機器の中古オークション事業を開始した と発表した。オペレーターを対象とした会員制で一般には非公開での運営となる模様。
(10/28)アスキーからアーケード誌創刊の続報
元ゲーメストスタッフによる新アーケード誌が年末発刊を目標に進んでいるとのこと。 当面は雑誌「テックジャイアン」(アスペクト)の増刊扱いという事で制作が進んでいる模様。
(10/27)
ナムコはゲームデータ読み込み中にミニゲームを挿入するという特許を侵害されたとして、 コナミが発売した同様の機能を搭載した野球ゲーム「実況パワフルプロ野球'99」の 販売差し止めを求める仮処分申請を行う模様。業務用音楽ゲームをめぐる確執は プレステの大御所同士の直接戦に発展してしまう状況になりそうで混乱は深まるばかり。
(10/23)ファミ通に「アーケードゲームを家で遊ぼう」という記事が掲載。
今まで消極的だったコントロールボックスなどの紹介記事を同誌で見るのは、噂される アスキー版アーケード雑誌創刊への布石なのだろうか?
(10/21)
関東で多くのカラオケ店を展開していたカミパレスが20日までに破産宣告を受け倒産した。 ゲーム関連商品の取り扱いも多く各社への影響が心配される。なお同社が手がけていた カラオケチェーン「ドレミファクラブ」についてはすでに関連会社の(株)ドレミファクラブ に経営権が譲渡されているため営業は継続される見通しである。
(10/19)
エニックスは18日、人気ゲームソフトシリーズ「ドラゴンクエスト7」をプレイステーション 対応ソフトとして12月29日に発売すると発表した。 >(11/17追記)DQ7は発売延期と発表、来年に・・・ セガ社の不当解雇をめぐるいわゆる「パソナルーム事件」で18日、東京地裁は解雇された 男性社員(35歳)の要求を認め解雇無効および12ヶ月分の賃金の支払いを命じる判決を下した。
(10/8)
ゲームソフト会社「エヌエムケイ」が9月中旬に倒産していたことが判明した。 同社は日本マイコン開発として創業し後にNMKに社名変更、ファミコンおよび業務用ビデオ ゲームを多数開発した実績を持つが95年にゲーム開発から撤退していた。 その後フェイス等の経営参加により小型プライズ機の販売を行っていたが、今年8月6日に 会社解散を決定、その後の清算中に資金不足から9月16日に不渡りを出し倒産という結果で 幕をおろすこととなった模様。 カプコン・セガ・ナムコ・スクウェア・コナミ・SCEの大手6社がゲームショップ 「わんぱくこぞう」等を経営するアクトらを相手取り中古ゲームソフトの販売禁止を求めていた 訴訟で大阪地裁は7日、販売差し止めと在庫廃棄を命じる判決を下した。今回はゲームソフトが 映画の著作物に該当するとの判断が出された。去る5月に東京地裁で出されたエニックス対上昇の 判決とまったく反対の見解となり、同時期にまったく相反する2つの判例がある中で市場は動く ことになり混乱は更に深まりそうである。
(10/6)ゲーム業界は2000円問題を乗り切れるか?
昨日突然発表された「新弐千円札」をめぐり早くもゲーム場から困惑の声が聞かれる。 ほとんどの店に置かれている両替機や自販機、メダル貸出機にも対応が求められるわけだが 構造的にも新種の札に対応させるのは困難であり、この不況下に高額紙幣両替機の買い換え という厳しい出費を強いられることになりかねない。来夏流通開始とされるこの新札は いまだデザインすら発表されていないまま10ヶ月で対応せねばならず、両替機などを 手がけるメーカーにとっても頭の痛い「2000円問題」となりそうだ。
(9/17)幕張メッセで東京ゲームショウが開幕。
注目のプレイステーション2をはじめソフトではドラクエ7.ときめきメモリアル2や バイオハザード3といった続編物ばかりが注目を集めていたが、来場者は多いもののそれほど 大作のないショーであったのも確かである。また今回はアーケード用マシンを展示するスペース もいくつかあり、家庭用タイトルも減少傾向にあることを感じさせられた。
(9/13)
プレイステーション2が発表される。 ゲーム自体はまだ見えてこないが従来型PSソフトや DVDソフトとの互換性を残したことは評価されるだろう。 日経ゼロワン10月号にアーケードゲーム関係の特集記事あり。 ドリームキャストマガジン9/24号にアーケードゲーム・AM業界関係の記事あり。 日経ページの新声社倒産関連の詳細
(9/9)AMショーが開幕
東京ビッグサイトにて秋のAMショーが開幕した。厳しい状況における業界の今後をうらなう 意味でも重要な開催となったが、前年までのプリント機ブームに代わり今年は派手なパフォー マンスをテーマにしたものやシミュレーション系の新作ゲーム機が注目を集めた。 当ページにて取材レポートおよび出展速報を掲載中
(9/6)ゲーメストの新声社が倒産
ゲーメストの発行元である新声社、マルゲ屋、新声パブリッシングの関連3社が自己破産申請を 発表した。6日付で不渡を出し銀行取引停止となり事実上倒産。雑誌も廃刊となる模様。 これでアーケード専門の一般雑誌は絶滅し、ゲーム業界はまさに冬の時代へ突入していく。 AMショー開催直前にして各業者も厳しさを再確認することとなりそうだ。
(9/3)
新声社のホームページが突如として閉鎖された。関係者の間では不安の声があがっている 今年に入りマイコンBASICマガジンが業務用ビデオゲームの記事やハイスコア集計を とりやめたためアーケードファンにとっての最後の砦の動向に不安はつのるばかりである。 ただ現実にゲーセンをとりまく状態はきわめて厳しいというのは認識すべきであろう。 ドリームキャストマガジンにNAOMI特集の記事あり。 ユーズドゲームズ12号にデコゲーの記事あり。 任天堂がゲームボーイアドバンスの概要を発表、同時にコナミとの合弁によりソフト 開発会社を設立。
(8/30)マルゲ屋地方支店閉店へ。
ゲーメスト8/30号によると、マルゲ屋(ゲーム商品販売)神保町を除く全支店を9月中に閉店する模様。 アーケードをめぐる不況の嵐はとどまるところを知らないようだ。 東京地裁は30日、ときめきメモリアルのキャラクターを利用した成人向アニメビデオを制作した個人に 220万円の賠償との判決。キャラクターをめぐる著作権判断としては気になるところである。
(8/29)ゴリラの跡地で同人誌即売会・・
29日開催された同人誌即売会「コミティア」の会場はなんと5月に閉店したサンシャインシティ 内の巨大ゲームセンター「ゴリラ」および「ピエロ」の跡地であった。話によると当初別のフロアで 開催予定であったがこの時期イベントが多いため6月になってこの「跡地」での開催を打診されたよ うで、ゲーム場時代を知る者としては感慨深い。なお今後展示会場として利用されるかテナントが 入るのかは不明である。 新作ゲームのロケテスト情報:DDR3rd/グンペイ/セガテトリス
(8/27)AMショー開催せまる!
いよいよ9/9からAMショーが東京ビッグサイトで開催される。アーケード不況といわれる状態で あるだけに各社のがんばりが期待される。JAMMA自体も混沌とした状況で、ジャレコとの訴訟 がらみで協会に不満をしめしたコナミ社長が理事を辞任、また会長だった中山氏がセガ役員を退いた 関係で協会の会長にはテクモの柿原社長が就任した模様。 本日より任天堂スペースワールドが幕張で開催
(8/26)
コナミが主催する遊戯王のイベントが東京ドームで開催されるがカード販売の中止ををめぐり大混乱 機動隊が出動するに至った。
(8/12)熱い3日間がやってくる
いよいよ8/13-15は夏のコミックマーケットが開催される。ゲーム系は主に初日の 13日なので暇な人は行って見よう。またアメリカでは同じ13-15日にクラシックゲーム エキスポというレトロゲームを扱うイベントが開催され、日米で熱い3日間になるようだ。
(8/10)ジャレコから新作音ゲー「レイブマスター」が突然発売される
操作盤は少し変わっているがどこからどう見てもVJの改造新作機なのだが・・うーん
(8/7)音ゲー戦争は混沌とする・・・
先日ナムコ直営店に対しゲーム機「VJ」の稼動差し止めという手段に出たコナミだが、 今度はナムコ製ゲーム機「ギタージャム」の製造差し止め等を求める仮処分申請を行った 模様。VJの製造を行ったのはジャレコで、ジャレコ側はすでにVJの製造を中止し 機械をすべて廃棄したことからこちらの件は取り下げられたようだ。